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笠原 隆史

養蜂家がいちごを育てる理由

Dec 26,2021


2021年も年末を迎え、めっきり寒くなってきましたね。
ミツバチたちもだいぶ活動が落ち着いてきて、本格的な冬を越す準備をしているところです。

そんな今年、当社はいちごの栽培にチャレンジしていました!

実は!いちご作りと養蜂には深い関係があります。
いちごはミツバチが受粉することにより、形が整い、収穫量が増加します。
そのため、当社では11月頃~春までミツバチの巣箱をいちご農家さんに貸し出しています。
しかし、活動範囲が限定されるいちごハウスの中に巣箱を置くことは、ミツバチにとっては自然界で過ごすのに比べるとやはりストレスがあり、決して良い環境とは言えません…。

ある日、農家さんはミツバチの事を考えて、『もっとミツバチにストレスが少なく、春まで元気に過ごせる方法はないだろうか?』と私に話してくれました。
それから、農家さんと一緒に巣箱を観察したり、連携を取りながら対処することで、ある程度ミツバチの減少を防ぐことができました。

しかし、もっとミツバチ、そして農家さんにとって有益な飼育方法がないか考える中で、『やはり自分でいちごを作ってみないと分からないな』と思い、8月末、農家さんに相談したところ、『教えることはできるのでやってみましょう!』となんとも心強い言葉が返ってきました。

それから急ピッチで土地の整備、ハウスの組み立て、苗床の準備と慌ただしい1ヶ月。
スタッフのみんなが協力してくれたおかげで、なんとか予定通り9月末に苗を植えることができました。

その後も農家さんにアドバイスをもらいながら日々の管理を続け、12月10日に念願の初収穫の日を迎えました!

食べた感想は…『美味しい!』。

わずか6個の収穫でしたが、自分でも作ることができた“嬉しさ”や、モノを作ること、新たなことにチャレンジした“楽しさ”を感じました。今でも畑に行くのが、毎日楽しみで仕方ありません!

答えにすぐに辿り着くことはできないかも知れませんが、自らが経験することで新しい発見が沢山あります。
農家さんの生産量が増え、私たちの食を支えてくれているミツバチを守っていけるよう、これからも研究を続けて行こうと思います。

お店のカフェでは、そのいちごを使ったスイーツをお楽しみいただけます。
また、その日の収穫量にもよりますが、今後は販売も実施する予定ですので、ご来店の際はぜひ食べてみてください!


笠原 隆史

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